極限機械挿入
ガラガラと台車に太い鉄の棒が垂直に立ったものが運ばれて来た。
鉄の棒はジャッキのような構造になっていて、大きなハンドルがついていて、回すと棒が上へ伸びるようだ。
どう使うか一瞬でわかってしまう。
そのジャッキが一旦私の後方へ回り込み、ゴトゴトという音が背後から真下へ来た。
「ヒッヒッヒ。あと3個となれば、コロムも太くなって玉の部分が自立するでな、ここへ茎を嵌めて、下から押し上げれば、作業が簡単になるのじゃ。わしがな」
「いやあああああ!!」
「なあに、コロムと言えどしょせん植物じゃ。こうぐにぐに動くほどのな。多少は潰れるので、思うほど大変ではないですぞ」
「ほんとに?」
「……と思いますじゃ」
「やあああああああ!!!」
下で一瞬茎が引っ張られる感じがあったあと、肛門が自ら直立するコロムにのしかかるような感覚になった。
私の肛門もう開きっぱなしで元に戻らないと思う。
こんな滅茶苦茶されて。
ゴギギ、ゴギギと重いハンドルを回す音がすると、すぐに下から突き上げられ、自分の体重が完全にコロムの玉にかかりはじめた。
足は左右に開かされ、枷で鎖に繋がれているので、仮に私の体が浮き上がるほどの力がかかろうとも、実際に浮き上がることなど絶対なく、強引に挿入されてしまうのだ。
容赦無く一定の速度でせり上がるコロムは、メリメリと肛門を残酷に押し開く。
足が、床から、浮いた……
ドバッと全身に冷汗が浮いた。
今まで息んで受け容れてた感覚と全く違い、本当にゆっくりと刃物が肉に刺さり込むような気分になった。
「うーーん……」
今さら息んでももう遅いぞと嘲笑されるような冷酷さのまま、時が1秒止まった。
ガボン!と衝撃を受けて8個目を押し込まれた。
「カハッ!」
制御できない息の塊が喉からボッと飛び出て、悲鳴すら出なかった。
ブーツの下に急に床を感じ、身体の位置が下がったのがわかった。
確実にその玉が私の体内に入ったのだと実感した。
そして身体の奥では、6個目サイズの極太の玉が直腸の奥をS字へと通過し、4個目サイズの球が結腸に侵入した。
「ぐががががががっ!!」
体奥を玉が通過する時は、喉に物がつかえた時のような、どうにもならない苦しさがしばらく続く。
そして、次々と曲がり角を抜ける瞬間を迎える。
「ああん……」
妙な余韻が来て、思わず鼻が鳴った。
腹がますますゴリゴリになっていた。
「あと2個じゃな。ほれ」
ゴギギ、ゴギギ、ゴギギ、と容赦なくハンドルが回される。
私は完全にレイプ目になって瞳は濁り、もう民衆たちの上の虚空をぼんやり見ている。
脱力するとかもうそんなレベルではなく、ただ肛門が破壊されるのを受け容れるだけの空虚なこころ。
股下でギリギリと機械音がして、足がまただんだん宙に浮いて来た。
絶対自力で入らないサイズの、巨大な9個目。
ガキンと足首が痛くなり、自重挿入など無視して物理的に押し込まれ始めた。
いやだ!
いやだ!
いやだ!
お尻が破壊される危機を肌で感じ、本当に身体が拒否してる!
滅茶苦茶な拡張感に心が裂けそうな時間が続く。
もう息んだって勝手にはいることは無い絶望も続く。
そして自分の肛門がコロム玉を歪めてるのが感覚で分かった直後、もうプチュでもガボンでもない、ドン!という大砲みたいな音がして、足が床に戻った。
なぜか貞操帯が下から密着してくる。
これ!
最後の玉が貞操帯のお尻の穴より太いんだ!
そう思った瞬間、歪んだ状態で貞操帯のお尻の穴に嵌ったままだった最後の玉が、ゴポリと内側へ通った。
「ギャアアアアアアアアアアア!!!!」
ちょっと快感にむせぶとか期待したけど、ただ恐ろしいまでに肛門をいじめる処刑だった。
そして、身体の奥がありえないほど引き攣れる。
腸管のサイズなんてどこも同じなのだろうから、入口で無理なもんは奥でも無理に決まってる。
7個目のサイズがS字結腸の入口を犯す。
「おえええ」
吐き気までしてきた。
内臓がダメージを受け、腸間膜が引っ張られた時におこる反射性のショック。
気分が悪くなる。
「うぐうううう……」
情けなく呻く。
やがてその曲がり角を玉が抜け、あまりの極限さにおしっこ漏らしそうな快感が走る。
そして休む間もなく、今回は許してもらえたのかなと勘違いしてた結腸の入り口が5個目の玉で犯される。
大腸の方が太さに余裕があるのか、苦しさの時間はS字ほどでなく、快感を残して玉が通過した。
「ああ……」
もう鼻に掛かった声すら出す元気が無い。
余韻に浸る間もなく、ゴギギ、ゴギギ、ゴギギ、と容赦なく続けてハンドルが回される。
ついに最後の1個だというのに、老婆は何も言わない。
もう煽るとかいう段階を超えているのだということをひしひしと感じる。
今度はぐいいいいいっと身体が持ち上がり、お尻の穴が超痛くなった。
これ、男の人だったらこの圧迫で射精すんじゃないの?
追いつめられる肉体、そして死にも等しい絶望。
私は肉体を極限まで責め立てられて、この刑の意義を完全に理解した。
ドン!!
9個目の時よりももっと大きい振動がお腹に伝わり、自分の足が床を踏んでいることに気付いた。
痛みとか苦しさより、まず何かを成し遂げた感慨が全身を駆け抜けた。
そして、肛門が裂けた痛み。
「ぐぎゃあああああああああああああああ!!!」
もちろん、筋が断裂したわけではない。
ずっと遡(さかのぼ)れば、最初にあのおじさまの別荘で受けた調教の初期にあった、肛門の内側の粘膜が限界サイズを超えた時に僅かに裂ける痛みだ。
でも久しく味わっていなかった、自分の限界を思い知らされる痛みに、思わず絶叫してしまった。
こんな身分になってから自宅でいろんなことネットで調べたりして、こんなコロムのサイズなんて拡張マニアの人からしたら、ほんの入り口程度でしか無いのは良く知ってる。
ネットショップにだってこのコロムより遥に太いディルドーとかも普通に売ってるし。
だけど、私にとってはこの貞操帯に明いたお尻の穴よりも太いものを受け容れる状況なんて、今の今までありえなかったから。
このまま内臓を口からぶちまけるかと思うほどの衝撃と圧迫と苦しさに数秒苦しみにのたうったあと、順繰りにまた1玉ずつ内臓が犯される感じに襲われた。
「んあああああ!!!」
子宮に!
子宮に響く!!
子宮が囲まれてる感じがする!!
実際には片側から押されてるだけなのに、その周囲を棒状のものが全体的に圧迫しているのでものすごい快感を感じる!!
トロンとした半開きの目になり、潮を噴いた上におしっこを漏らしたらしい。
放尿の快感がブルッと来ると、もう自分の下半身が自分の物でないくらいに重く、そして固まっているのを感じた。
ゴギギギギギギギギギギとハンドルが戻され、コロムの木本来の重さが内臓全体に掛かるのを感じた。
「ああ……」
「ようやった、ようやった、姫様。そなたは本当に姫様じゃ」
「はぐぅ…… えーー? ……べ……別にいいですよ、……今更。」
勝手に滲み出ていた涙で濁った目をしばたいて、よく正面を見ると、民衆が皆泣いていた。
「……ええ? ええええーーーーーーっ? なんで?」
老婆も泣いていた。
「ちょっ。 え? やめてくださいよ、今更、マジで」
「うう、この感激をなんと言えばよいのじゃ。 おお、残りを始末して、刑を完成させねば……」
刑吏たちによって手足の鎖が外され、一旦自由の身になった。
しかしすぐさま手は後ろ手で施錠され、足も歩くのに不自由ない程度の鎖で繋がれた。
そしてコロムの木の、真っ赤な葉が一枚出ている部分がちょうど足首あたりに来るようにして、葉より下を完全にカットした。
葉のあたりを赤い紐で右足首に括りつけられた。
「台をお降り下され」
後ろ手のまま、刑吏に案内されて台から降りる。
歩くと内臓がコロムの重さで下に抜け落ちてしまいそうな恐怖の違和感がある。
足首の動きでお尻を責めるのかと思ったら、茎に柔軟性があるので、あくまでも茎は「処刑中」を明示するためのもののようだ。
とつぜん、すごい快感に襲われた。
「んあああああああああ!!」
目線の高さがすでに民衆と同じ位置にあるのに、そんな中で私、急にイキそうになった。
肛門の内部が完全に異物で満たされ、今にもうんち出そうな排便要求の信号が出まくりの状態で、アナルの快感部分を最大緊張に刺激され、子宮に未経験の方向から圧迫刺激が加わり、今階段を降りた時の身体の動きで、さらに内部の玉の位置が蠢いて整理されたためだ。
「ハアッ…… ハァッ……!! 歩けないィィ……」
「まだまだ刑は続きますでの、がんばってくだされ。おお……」
私の様子を見てまた老婆がブワッと涙をこぼした。
段の下には数人の兵士だちが待ちかまえていて、私の国宝の首輪に2つの鎖を繋ぐと、2人が左右に分かれて、斜め前でV字に引っ張り始めた。
私が正面からみんなに見やすいようにするためらしい。
右足首の茎を気にしながら、フラフラの状態でザシッ、ザシッと中庭の石畳を踏みしめて城門へ曳かれてゆく。
城門の前には隊列が出来ていて、きっとあれが私を市内に晒して回る行列なのだろう。
私たちの後ろから、見物に来ていた民衆がゾロゾロとついてくる。
さっきまでのやる気の無い感じから一転して、みな厳粛な面持ちとなり、シーンと静まり返ったまま、ゾロゾロと足音だけが聞こえて来る。