電子書籍について
【電子書籍初めての方へ】
電子書籍は黎明期から購入し、かなり苦労して相当お金も使ったので、自分の知る範囲での初期知識をお知らせしておきたいと思います。
★あくまで更科の知る範囲です。
★このページでは一ユーザーとしての経験を語っているだけで、特定の会社の利益や不利益を狙っているわけではありません。
○このページは途中改行無視のプレーンテキストです。
読みづらい場合もありますが、ご容赦下さい。
1電子書籍の覚悟
・基本、アカウントが消滅(死亡等)したら本は残らない。
・家族や友人に譲渡できない。
・返品できない。
最近では紙の本より安いのが普通となっていますが、紙の本と(中古も含め)値段を比べ、どの程度安いのか、その本をどう使うかを考えて買いましょう。
自分専用で、常に座右に置き、よく読むなら電子書籍は一番です。
一過性の書籍の場合、中古があればその方がお得な場合があります。
家族や友人と読むなら紙の本がベストです。
購入を人に知られたくない場合、というのもありますが、
電子的にはピンポイントで購入が記録されるので、微妙なところです。
2電子書店各社の特徴を知ろう
・出版社との繋がり
角川グループ様ならBOOKWALKERのように、自社グループ内に電子書店がある場合、当然自社内の出版物は優先的にそこに供給されます。
・ブラウザの出来不出来
こればかりは試していただかないとダメですが、蔵書が多くなってくるとフォルダー分けできるものが便利です。
・専用端末との関係
Kindleなどの専用機からは通常は自社の購入サイトにしかアクセスできませんから、専用機使用を考えている方は当然その電子書店を中心にするべきです。
・セキュリティーと同期
電子書籍の場合、不正に多くの端末にダウンロードして読めてしまうと、出版社の意図しない書籍の拡散が起こり、利益が減ってしまいます。
それを防止するために、各社アカウント制などの対策をしています。
最近の主流は、1アカウントで数端末登録出来、その範囲内であればPCでもタブレットでも、スマートフォンでも読めるというものです。
データーは各端末にダウンロードしておかないといけないので、家でPC、職場でタブレット、移動でスマホという場合、端末ごとにそれぞれ読みたい同一の本のデーターをダウンロードしておくことになります。
登録数を超えるとダンロードは出来ても「他の端末の登録を削ってください」と言われ、登録操作をするまでその端末では読めません。
端末の登録を戻すためには、その端末から登録解除操作をしなければならない場合が多く、うっかり忘れて機種変更すると大変です。
つまり登録した端末はデーターを含んだまま永久にオフラインになってしまうわけですから、タブレットなどにたくさん漫画を詰め込んでから「紛失した」と言えば、そのまま漫画専用端末として残せてしまうわけです。
なので紛失したり、忘れて機種変した端末の登録を削除してもらうには、各社オペレーターに直接掛け合うという面倒な事態になります。
登録式のものは各社とも読み終わった位置がリンクされ、別端末で読むときはすぐに続きから読めるようになっています。
なかでも一番セキュリティーが厳しいのは、購入した蔵書を1つの端末にダウンロードすると、クラウド書庫から消え、その端末で読み終わってクラウド書庫に戻す操作をするまで他の端末では読めないという方式です。
つまりPCで読み始め、続きをスマホで読みたいと思ったら、一度書庫に戻さないといけないのです。
戻す操作は内部にデーターを残したまま書籍の登録だけを戻すようですが、今度はスマホで全部最初からダウンロードになります。
これは本当に辛い。
3自分の読書環境を考えよう
・PCで読むのが中心
Kindleは基本的にPCでは読めません。
(漫画など最近のものはWEB上で読めるようになっています)
他はどの電子書店でもあまり変わりませんが、ブラウザがバージョンアップすると不安定になるところもあります。
・スマホやタブレット中心
各社のアプリを切り替えて使えるので、PC同様あまり気になりませんが、前述の最大登録数などは考慮したほうがいいです。
また、ダウンロードしておくとかなりメモリーを食うので注意が必要です。
さらに、ダウンロードはWiFi環境で行うべきで(特に漫画や写真集)、携帯の回線ではすぐに1ヶ月の上限に達します。
・専用機(Kindle等)中心
前述の通り電子書店はほぼ固定されてしまうので、他の作品は気長に待つつもりが良いでしょう。
【個人的な話】
最初はe-book様の圧倒的な蔵書量に惹かれてゴルゴ150冊をはじめ買いまくって450冊。
まとめ買い特典やポイント制、ブラウザのフォルダー分けなど、蔵書量でも使い勝手でもほぼトップクラスです。
ただし、前述の1端末1ダウンロードという縛りのため、今は面倒で全く読んでません。
Kindleで泣く泣くダブリ買いした書籍も多数あります。
今は古いタブレット1つだけを登録して、そこのみにとっかえひっかえダウンロードして読むようにしてます。
でも本当にここでしか読めないのも多いので、そういう書籍に絞るといいと思います。
★2014年秋現在、登録端末5台に同時ダウンロード可能、一定期間アクセスの無い端末からは自動で書庫に引き上げる仕様(紛失しても放置すればOK)になっていますので、ひょっとすると使い勝手は一番かもしれませんが、ヒドイ時代を経験してますのあまり使っていません。
メインはKindle様です。端末を持ってるので。
あと、登録可能台数が多いです。
Amazonの当該書籍とのリンクがすばらしく、「紙の本だといくら」「Kindleでいくら」「中古でいくら」と直接比較できるので、ちょっと気になってて読み捨てるような本なら中古で1円とか(送料も考慮する必要がありますが)超便利です。
他の電子書店に在庫あってKindle未在庫でも、せっせと「Kindle版出してよボタン」を押して待てば、なんとかなりそうな気がするところが嬉しい。
実際それで購入したものも多いです。
我慢できないものや、マイナー過ぎてKindle版出そうにないものだけ他店で購入します。
HONTO様は、リアル書籍を買ったポイントと共通に出来、そのポイントで買えるので嬉しいですね。
こちらもクラウド空間に仮想書棚があるのですが、リアル書店で購入した本のデーターともリンクしてるので、書棚を開いた時に、さっき書店で買ったばかりの雑誌の表紙が並んでいて驚きます。
「俺が買ったのをどこで盗み見ていた!」
いや、そのデーターこそを、ポイントで売り渡してるわけですけどね……
登録台数は3台まで。ちょっと少なく感じる時があります。
BOOKWALKER様はニコニコとリンク出来たりと、他のブラウザにはない機能が多いので、まだ全部使い切れていません。
しかし莫大な角川様のラノベ等はココが最速ですから、ラノベを良く読まれる方はKindleよりも優先順位高いはずです。
使用機器:
漫画を読む場合:
手持ちの機器の中ではNEXUS10が圧倒的に一位で、漫画でも本当に普通の本のように、拡大せずに細かなルビまで読めます。
次点がSamsung S5です。これは細かいルビは拡大しないと読めないですが、だいたいの漫画は拡大せずに読めます。
小説を読む場合:
小説をじっくり読むときはKindlePaperWhiteが一番です。
これは文字が本当に読みやすい。
他はどれでも同じ感じです。
意外にスマホが読みやすい分量ずつ表示されるので気に入ってます。
★まとめ★
各社とも登録は無料ですから、ココが自分に合っていそうと思われるところからまず登録し、無料お試し本が用意されていますのでとにかく読んでみてPCやスマホのアプリの使い勝手を試してみて下さい。
そしてだいたい眺めていると各社の得手・不得手がなんとなくわかります。
ラノベ得意なところ、写真集がすごい数あるところ、本当の書店のように新書などが紹介されてて読んで見たくなるところ、などです。
それから購入を始めましょう。
一度お金をつぎ込むと、私のように他が使い勝手が変わるとかなり後悔します。
一通り全体の感じが掴めたら、自分の読書環境を機種依存にするかどうかを決めます。
最初はKindleいいよってお奨めしてたのですが、今ならスマホで充分ですね。(2014秋)
では皆様楽しい電子書籍ライフを……
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