檻姫

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  無限絶頂刑  

「焦らしてばかりもなんですから、まずは軽くイッときましようか」
 指をツブッと差し入れて、膣の天井を探る。
 手前の上にあるコリッとした一帯をまさぐられる。
 さんざんバルベロッテに責められたところだ。
 さすがにみんな女の壷を良く知っている。

 指をキュッと引かれると、ビリッと痛みが走った。
「まだ痛ぁぃ!」
「おやまあ姫様お堅いですねぇ、そういう子は、コレでだいたいイクんです」
 そのコリッとしたところの周囲を、軽いタッチの指先ですーっと数回撫でられた。
「ああーー! ああーー! ああーー! ああーー! ああーー!」
 お腹の奥から何かが溢れそうになり、キュウンと下腹部が引きつけて、パアッと気持ちよくなった。
 ああ、膣感覚で逝った。
 すぐ後にカクッと安堵の瞬間が来る。
「ほら、1回めイキましたね」
「うー……」

「こんどはおっぱい吸われながら逝ってみますか? そうねぇ、連続3回!」
「そう言ったって、その通りできるもんか」
「姫様暗示にかかりやすいですからね、多分逝きますよ」
「ふーんだ」

 リンダの言葉を受けて、マスーラとジョウが私の乳首に吸い付く。
 しかしピアスがあるので浅く咥えるだけだ。
「らああッ!!」
 熟練の舌技に、一瞬で左右の乳首が蕩かされる!
「ああんもう、姫様ばっかりこんな素敵なピアス、悔しいー!」
 マスーラがピアスを軽く引っ張る。
「はう! 乳首取れちゃうよぉ!」
「ううふふふ、ピアスで乳首の芯を持ち上げたまま舐めるなんて、普通できませんものね」
「うわ、そんなことやるなぁあ! にゃあああああああ!!!」
 だめだ、敏感な部分を内部から持ち上げられる快感って凄まじすぎる。

「油断だめですよー」
 乳首に気を取られていたら、。リンダにまた膣の天井をころりころりころりと弄られて、そのまま即引きつけて逝った。
「ふひいぃぃイクっ!!」
「あと2かーい」
 そんな連続なんて……

 ころりころり。
「あ!あ!あ!あ!あ!あ!あ! やあああいくぅ!!」
 2回目、本当に来ちゃった。

 さらに、こりん。
「ああ!?ああ!?ああ!? ンやあああぁぁぁーーーんん」
 とうとう3回逝った。

「うふふふ、休ませなーい」
「やめぇれぇぇ……」
 今度はきゅぼっと一番奥まで中指を差し入れられた。
「はう!!」
「これが姫様の子袋の入り口…… これも、こうやって指先で押すと……」
「うわ、それ痛い」
「失礼…… なら、これは?」
「はうあ!!」
 絶対他人には触れられてはいけない部分を触られている快感に体が跳ねる。
 リンダはその周囲をピンポイントで探りながら押す。
「らああッッ!!!」
「ははあ、姫様のポイントはココですね? ほら」
「らあッ!! らめっ!!」
 それこそクリトリスの先端の気持ち良さが環状に配置されたような場所を押されてる。

「ではここを押しながら、耳に舌を入れられるとどうなるかやってみましょう」
「ひいいいい! 嫌あああああ! そんなの狂う!」
「今までの経験が平気だった姫様が、何を今更。ほい」
 再び左右の耳の穴に舌をにちっと差し込まれ、フッと記憶が飛びそうになったところで、体の奥の奥の場所をクイと押されて視界が真っ白に弾けた。
 ピュッと下腹部が緩んだ気がする。
 おしっこ出ちゃった?
「うふふ、潮を噴かれましたね。すばらしい」
「やああああ! おしっこ漏れちゃったあああ!」
「これはおしっこではありませんので、安心してお噴き下さい」
「やああ! お噴きやあああ!」
「さて、この中心はほぐれましたかなー?」
 さっき押されて痛かった、膣の天井の膨らみを再び探られる。

 指が膨らみの中心を押した。
「あヒイッ!」
 ガクンと腰が跳ね、状況確かめようと首を起こした。
 なだめるように濡れた髪を撫で付けられ、仰向けに押し戻された。

「ああ、これだけゆっくり姫様を弄り回せるのって初めてですね」
「『弄る』言うなァ」
「姫様にはこの手前のスポット感覚と、この奥の子袋感覚で無限連続に逝くのを味わって頂きます」
「いやぁ……」

 最初は痛くて後でほぐれてきた、膣の天井の手前の『スポット』を指で押される。
「ああああああん!」
 涙も、唾も、股の汁も、溢れさせられそうな汁が全部溢れさせられてしまうような気持ち良さ。
 スポットを圧迫する力を強くされたり弱くされたり、私の膣を灌漑する淫らな汁の水門を自由自在に操られてしまう。
 私のソコは、押せば押すだけ汁を噴く、いやらしい肉壷と化していた。
 リンダの指先がそのスポットを大切な物にでも触れるような繊細さでそろそろと撫でる。

 ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ!

 全身が微小な快感の大群に襲われる。
 くいくいとその微小な快感をかき集められ、こね回され、大きな快感に膨らんだところで、そのスポットからズドンと叩き込まれる。
「はう!あ!い!く!」
 キューッと膣が収縮し、うねりでリンダの指を押し出した刹那、ズブリと奥まで押し込まれた。
「きゃああああああーー!」
「そうやって自ら子袋を絞り出して下さると助かります」
「出してない! 子袋出してないよぅ!」
「だってほら、こんなにすぐそこに」
 子袋の入り口をキュプッと押された。
「へにゃああああああぁぁあぁ!」
 きゅぽきゅぽと続けざまに入り口に指を出し入れされる。
「らめっ! らえっ! らへっ! はへっ!」
「そしてここが弱いんでしたよね?」
 さっき探り当てられた子袋入り口周辺の逝くポイントを無造作に押される。
「ふひいいいいいぃぃぃんーあぐーあぐー」
 意味不明の叫び声を上げて逝き、目も眩む快感の中で痙攣した。

 指をすぐ戻され、また天井のスポットだ。
「そんら…… もう、もう、らめら……」
 スポットをいいように連打され、打ち上げられた魚のように、ただビチビチと拘束されたまま跳ねる。

 もう何度も逝ってるのに赦してもらえない。
 すぐまた指を奥に差し込まれ、子袋の口を弄られる。
 また絶頂。

 そしてさらに膣の天井を弄られ、
 そしてまた子袋の口を弄られ、
 そしてまた天井、
 そしてまた口、
 そしてまた、
 そして、
 そし、
 そ、

 ……

 その間全身ずっと全員に前戯され続けのうえ、ここまで弄られたら、もう気を失うしかない。
「だめですよー、クリで逝くまでは赦しませんよー」
「やめれえぇぇぇ……」
 ピアスに貫かれたクリトリスを下から指で持ち上げられ、粘液まみれの指でそろりと擦られた。
「きゃひっ!」
 膣とはまた別次元の快感に腰が跳ねた。
 膣の快感が煮込み系の複雑な味なら、クリの快感はスパイスの効いた刺激系。
 快感を蓄積して蓄積して蓄積して、ただ一度の絶頂のために練り上げられる。

 メダルを緩く引っ張られ、クリに異物がぶら下げられていることを思い知らされる。
 敏感な器官に施された悪魔的快感の肉体改造。
 包皮に隠れることを赦されない、晒し者のクリトリスが、甘い刺激を一身に浴びる。

 きた……
 きた……
 きた……

 顔も耳も真っ赤に染まり、頭がカラッポになり全身が引き付ける。

「ああっ!イクぅーーーーーーっ!!!」

 肺の奥の奥から、ストレートに言葉に出して、穴と言う穴を全部開き切った気分で逝く。

 湯殿にゴウと一陣の風が吹き、手足とも枷で縛られているはずの私の身体が木の葉のように宙を舞う。
 真っ白な湯気の遥か上を舞い、一瞬妻達の手も指も意識から消えた。

 降りてこない。
 まだ降りない。
 あ。
 やっと降りてきた。
 心が身体へと戻る。

 すとん。

 ハッ!

「ああ……」
 気が付くと、手足の枷は外され、リンダの膝枕で寝ていた。

 周囲はキャッキャと騒がしく、参加した残りの妻達が思い思いに湯をつかっていた。
「お立ちになれますか?」
「ああ……」
 よろよろと立ち上がると、清められた尿管と排便管、腰の甲冑を持ってきた。
 ボーッとしたまま尿管と排便管を差し込まれると、少し気持ちが現実に戻って来た。
 甲冑を履かされ、それを施錠される音ではっきり目が覚めた。
 それぞれの固定リングをねじ込まれ、尿管、排便管、クリトリスを固定されると、頭の中心に芯が戻ってきた。
 下半身が締め込まれると何だか安心するから不思議だ。

「ああ、リンダも皆も、ありがとう……」
「どういたしまして。また私達の順番の時は宜しくお願いします」
「うむ。今教えられた経験も生かして、容赦せぬからな」
「おお、たのもしや、おそろしや、オホホホ! ところで姫様、ずっと気になっておりましたが、この乳首とクリトリスの色は?」
「えっ!?」
 慌てて自分の乳首を見る。
 クリトリスも覗き込んで見ると、幼女の如く淡いピンク色になっている。
 バルベロッテに拉致されて以来、最近色が濃くなってきたなと気にはしていたのだが。
「これは……」
「姫様、それ、どうしたんですかー?」
「うらやましー」
 バシャバシャ湯をつかいながら、口々に妻達が聞く。
「し、しらん。 ……あ! まさか、あの毛虫の汁が……?」
 毛虫が潰れた汁が乳首とクリトリスに染み込み、色素を溶かし、幼い頃のような清楚な淡いピンク色になったのかもしれない。

 妻たちの羨望の眼差しを浴びながら一人で湯殿を出た。

 さすがにもう一連の私弄りは終了のようで、控えの間には普通のゆったりとした湯上がり衣が用意されていた。
 それを着て工房へ急ぐ。

 モリスは仕入れた道具や材料を整理していた。
「おお、姫様」
「仕事を急かして済まなかった。だが助かった。礼を言う」
「礼には及びませんよ」
「気を利かせて合鍵を作ってくれていたのだな」
「っははは! そんな気の利いたものではございません。 バルベロッテ候の時は、もちろん人の生き死にから国家を動かすほどの重さのある鍵でしたから、合鍵は作らぬという侯爵の言いつけを守っておりましたが、今ははっきり言って姫様のご趣味というかお遊びでしょう? 万が一にも大事があってはなりませんから、こちらへ移ってからせっせと合鍵を作っておりました。国王も1セットお持ちです」

 『お遊び』という言葉に自分の淫乱さを指摘された気がして真っ赤になった。
「……まあ、ともかく今回はモリスに大感謝だ。だが、合い鍵があると思うと、何かその……」

「フフフ、姫様相変わらずですな。ちなみに王に預けたものと私が非常用に保管しているものは、鍵束一式を低い温度で溶けるスズ合金のインゴット
の中に溶かし入れてありますから、使えるようにするまでに丸2日ほど掛かります。姫様がそれを手に入れてもご自身では自由になることは出来ません。
今回使った鍵は、それこそもう1つインゴットを作ろうかと支度していた物ですので、基本的に姫様の自由はこの鍵束ただ1つです。
そして合鍵がお嫌なら、ただ一言『捨てよ』と仰って頂けば、国王の分も回収し、すべて処分致します」

 最後の言葉を聞いて、私はあの鍵束が目の前で溶けた時のような、ものすごい興奮に襲われた。
「ああ……」
 ドクドクと心臓が口から出そうなほど高鳴る。
 触れもせず、立ちながらに逝く超超超快感。
 あの快感をもう一度味わえるかもしれないチャンスが、今、目の前にある。

 モリスは私の潤む目や、チリチリと赤く染まって行く私の耳たぶをチラチラと見比べながら、さもまじめそうな顔をして口を結ぶ。

 私はぷるぷると興奮に震え、口を開いた。

「す……」

 私は口ごもり、更に真っ赤になってうつむいた。

「モリスのいじわるっ!」

 顔を上げて叫び、ただ少女のように走り去るしか出来なかった。

 走り去りながら快感で倒れそうだった。
 私の最高の快感は私の手の中にあった。
 『捨てよ』
 いつか言ってしまいそう。
 産毛の毛穴が引きつりそうなほどのゾクゾクを噛みしめながら多幸感に包まれた。



 それからしばらくして、中庭の木からあの毛虫、ニプロストクロラトス蝶の幼虫が居なくなった。
 リンダ達はヴァージンのような乳首や陰唇になって満足げだった。

 ああ、いつの時代もこうやって人のエゴで生態系が破壊されるのだ。

(終)

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