恥辱の排泄アクメ(排泄表現あり)
今どのへんだろう。
ここを通ったのって、行きに箱詰めされて生首状態で城に向かった時の一度きりだからあまり覚えていない。
あとはずっと城内だったから。
商店より民家の比率が高くなったころ、曲がり角の先に低めの城壁が現れた。
ここが都市の境界か。
隊列は城壁に沿って右に曲がり、1ブロック通り越してさらに右に曲がると、もう一本の街道に出た。
正面はるか遠くにお城が見える。
背後に気配がする。
「姫様、先ほど聞いた話では、この一往復で終わりだそうです。放射状の街道全部通るのかと心配したのですが」
ボソボソとティアちゃんが話しかける。
「たすかったよ」
「残りがんばって下さい」
「ありがと」
でも乳首の様子やエッチな気分は全然戻らない。
そして最悪の事態が訪れ、私は真っ青になった。
うんちしたい!
いや、今でもずーーーーーっとうんちでそう!っていう気分だったのだけど、もっと下痢の時の緊急レベル。
でもコロムで封じられてるから漏れるなんてないはず。
……いや、私は既にさんざん経験させられて知っている。
本当に水っぽいものやガスは、肛門の内外から完全に封印されていない限り脇から漏れるんだ。
でも、今の私はお腹に何も食事が入っていない状態。
だからうんちの素すらないはず。
そしてコロムはルビー色の中身だったけど、粘液は透明だった。
腸液も透明だから、もし漏らしても、透明な粘液だけのはず。
それが救いかも。
ああ、でも生物の授業で習った、胆汁は嫌でも混じるんだっけ。
そうすると粘液で薄まって、薄茶色かぁ。
それが白いコロムの茎に垂れたら、やっぱり汚物っぽいよね。
漏らしそう!って思うと、どんどんそんな気になってくる。
ああ!
コロムのせいで、腸の蠕動が自分でわかるよ!
お腹の上の方が、中でぐぐぐっと何かを絞る感じになって、少し気分が悪くなる。
するとそこがスッと楽になり、今度は脇腹を縦に苦しさが襲う。
うぐぐぐぐ、中に詰まってる物が太くなってるから、苦しさもハンパない。
あう、吐き気も来た。
でも数秒の我慢で収まって、今度はお腹の奥の背中側、お尻の穴のすぐ上だ。
ここからは経験者なら共感してもらえそうな冷や汗のステージ。
何回突き落とされても慣れることのない地獄。
まず、無音で腹圧が上がり、冷や汗がドバアッ!と出る。
自分じゃ見えないけど、目は血走り眼球を剥き出していることだろう。
漏れる!!っていう単語が脳内を支配し、視界が霞む。
それでも足だけは機械的に動かしていて、ザシッ、ザシッ、とよろめきながらも前に進む。
歯を食いしばってお尻の穴を締める。
出血するほど限界まで伸ばされてる肛門は、締めてもピリッと痛いだけ。
きっとこんな状態だったら漏れるわけないよ。
ワインだってガラスとコルクの密着だけで何百年も漏れないんだから。
ああ、肛門、ガラスじゃないよ。
私の肛門そんなに硬くない。
やっぱり軟組織は軟組織。
圧に負けたら漏れる。
私の後ろ姿が明らかにおかしかったのか、ティアちゃんが飛んで来て覗き込む。
口に小さな笛を咥えている。
「大丈夫ですか? 隊を止めますか?」
私は無言で汗まみれの顔を横に振った。
止めてどうするの?
ここでコロムを抜いて、街道のど真ん中で粘液のうんちをしろと?
大事が起こらぬことを祈って、早く城に戻るのが一番じゃない?!
ゴゴゴゴゴ
私のお腹から地獄の釜の蓋が開くような音がする。
ティアちゃんの顔が青ざめる。
私の置かれている状況がわかったようだ。
でもゴゴゴこそ減圧の合図。
腸内が整理されてガスや液体が行きたいところへ移動し、少し楽になった時に出る音だ。
そしてそのあとには、もっと状況が悪くなった次の波がやってくる。
ああ!
熱い塊が直腸のあたりに落ちた。
ヤバそうに緩そうな塊が熱く熱く落ちてくる。
肛門のすぐ裏が熱い。
腸内を移動する速度から、その塊がお尻から出る物にしてはユルユルのビチヤビチャだってわかる。
目の前に迫った最悪の事態。
直近まで下りて来たら歩く余裕すら消し飛んだ。
出るッ!
もう出るッ!
「やッ! はッ!」
抑えていても声が漏れる。
本気で漏れそうだと内股になると思うでしょ?
そんなことしたら……ってか、そんな姿勢とる余裕なんてない。
笑っちゃうくらい背筋をまっすぐにして小股で歩くのが精一杯。
……しかし。
掴んだ手からすり抜ける救助ロープのように、事態はスローモーションで最悪の結末を迎えた。
こめかみから汗が噴き出し、無慈悲な強圧を、酷使されてクタクタの肛門が絶望的な気持ちで押さえ込む。
あ
あ!
ああああ!!
―― ブピッ ――
やっちまった本人にしか聞こえないほどの小さな破滅の音がして、肛門の外側が熱くなった。
ものすごくユルい液体らしく、そのまますぐに内腿に垂れ始めた。
ああ、とうとう漏らした……。
情けなさで涙が溢れ、遠くに見えるお城が霞む。
そして、これが私の身体のささやかな反抗の狼煙(のろし)だったのだ。
溜まった腸液が排泄されたのを検知した身体は、抑圧され切った状態を抜けたと判断し、もっと楽になろうと更に液体を下ろして来た。
一瞬気分が悪くなり、じわじわじわーっとさっきの3倍くらいの量が下りて来た。
肛門のすぐ裏が灼熱に炙られる。
お尻の穴を裏側から塞いでる、コロム最後の球が液体の中に浮く。
そして、トイレの洗浄タンクのゴム弁の如く、球を回り込むような形でゴボリと圧に負けた。
限界肛門の粘膜を数ミクロン浮かせて限界粘液が限界快感を与えながら限界絶望のなかですり抜けてゆく。
男の人の尿道を精液が駆け抜けるのにも似た、薄く狭い粘液の空間を強圧の液体が駆け抜ける、えも言われぬ快感。
ビチヤビチャ!と、誰にもわかる音が足元で響く。
石畳に散った液体はほぼ無色だった。
辺りに立ち込めるのは香草の香り。
自分の排泄物には変わりないのに、最悪の汚物ではなかった安堵が、私の心の箍(たが)を緩ませ、
同時に発生した解放の快感に、心がグズグズに崩された。
あはっ。
盛大に漏らしちゃった気持ちいいもうわけわかんないえいあと残りも出しちゃえプピリぎぎぎんもちいいだああやばい勝手にちつ締まってきたやぁ動くイイとこ擦られちゃう突き上げてる突き上げてる突き上げてるなんとか後ろの圧を逃がせ逃がせ逃がせ!
頭が快感でパニックになり、快感の頂点へどんどん向かうのを止められない。
戦車馬の訓練で走りながらもイッていた私は、このままイッても多分歩いているだろう。
普段からずっと膣内に留置されてるディルドーが私自身の膣の収縮でグチュグチュと盛大に動いている。
このディルドーは私の超常の力を抑制する枷なのに、こうして状況に点火されてしまうと私を追い込む単なる淫具だ。
熱い液体が流れ落ちた内ももはこんどは不快に冷えてきた。
ザシッと歩く。
ぐぐぐと締まる。
にゅるんと移動。
ドンと突き上げ。
ザシッと歩く。
ぐぐぐと締まる。
にゅるんと移動。
ドンと突き上げ。
ザシッと歩く。
ぐぐぐと締まる。
にゅるんと移動。
ドンと突き上げ。
あ!
あ!
ホントにイク!
景色が霞む。
イク時の腹圧が無慈悲に残りの液体を絞り出す。
自分の身体を全く制御できないパニックの中で気でも失ってしまえば幸せかもしれないけれど、私の身体はこんな時こそ無駄に丈夫に抗ってしまう。
ビシャビシャ。
絶頂に向かいながらまたまた盛大にお尻から吹き出した。
駅でぐでんぐでんに酔っぱらった人が、友達にありがとうと笑いかけながら吐く瞬間を見たことあるけど、今の私はきっとそんな風に見えているのだろう。
普通通りにしているつもりの脳と、生理的に抗えない反応をしてしまう身体の同時進行状態で。
もう羞恥心なんてなんの支えにもならない。
あの酔っぱらいの人も、ただ本当に友達に介抱してくれたお礼が言いたかっただけだろう。
でもそこに制御できない身体に割り込まれた。
私も同じだ。
ただ足を動かし前へ進む動作に、性的絶頂と脱糞に割り込まれた。
もうメチャクチャだ。
ティアちゃんの様子も、周囲の様子もわからない。
ただただ、今すぐこの場から消え去りたいだけ。
ああまた機械的にイク!
ゆっくりだけど着実にお城は近付いてくる。
もうあと半分以下?
ザシッと歩く。
ぐぐぐと締まる。
ディルドーのイボイボがGスポットを無造作に擦り上げる。
ぴゅぴゅっと潮を噴く。
尿道を駆け抜ける、ミクロン単位の射精感。
ぱんぱんに膨らんだ直腸に押されて、ディルドーはより前寄りを擦る。
挙げ句、背後から結腸にのしかかられて低く降りてる子宮の、ぼっこり下向きに押し出された子宮口にドスウンと命中、それでもまだ収縮する膣に絞り出されてそのまま子宮口を押し上げる。
口に唾がどっと湧くポルチオの快感に、お腹の奥を熱く抉られて、視界が白む。
「んああああ!」
鎖を持つ兵士の一人が驚いて振り返る。
歯を食い縛って快感をやり過ごす。
ザシッと歩く。
ぐぐぐと締まる。
にゅるんと移動。
ドンと突き上げ。
「ああイクぅ!」
とうとうイクって叫んじゃった!
ザシッと歩く。
ぐぐぐと締まる。
にゅるんと移動。
ドンと突き上げ。
「あ」
視界が斜めになり、その場で転がった。
「ぐえ!」
隊列は止まらず、そのまま引き摺られる。
『止まって』と叫ぶ余裕すらない。
もうメチャクチャだ。
後ろ手の肘を突っ張り、鎖で繋がれた足首に苦労しながら、膝で数歩歩いて弾みをつけ、力を込めたとたん……
「あひいいいい!」
絶叫。
コロムの茎がしなり、最後の巨大な球が更に奥へねじ込まれた。
泣きながら更に膝で這って、勢いつけて立ち上がる。
石畳を引き摺られて擦り傷だらけになった。
ああもう、血だらけ。
台上のコロム処刑よりつらいよう!
ああ、うねる道の向こうに、ついにお城の城壁が見えてきた。
て、いきなりイク!
あ、イク!
助けて! イク!
イク!
イク!
イきゅウぅぅぅうッ!
脚がもつれ、鎖でひかれる首を軸にしてキリッと半回転しそうになる。
ガクガクの脚でザシッと堪え、進行方向に体重を移動させて転倒を防ぎ、そのままぐっと体勢を立て直しフラフラしながら進む。
「すげえ」
もう完全に忘れてた沿道の民衆の一人がボソリと口にした言葉が耳に届いた。
嬉しいとかそういう感情など一切浮かばないなかで声の方をチロリと見た。
妖艶なんて意識してないけど、その人はまるで恋焦がれる女の子に見つめられたような表情をした。
腸液お漏らし王女がそんなに素敵なわけないじゃん。
わけわかんない中でほんの僅かほっこりしてたら、急に道が開けて城門が現れた。
フッと気が抜けそうになる。
だめだだめだ、こんど倒れたら絶対起きられない。
さっきのもほとんど奇跡に近かったし。