檻姫
エレキダンス刑
ハッと気付くと、視界の脇にあの地下牢で見たエレキの箱が置いてあった。
腹の方を見ると、槍が腹に刺さるか刺さらないかの位置にこちらを向いて地面に差してあった。
もちろん、甲冑を突き通せるわけないだろうが、気味が悪いので僅かに腰を引いた。
――バチッ!――
ぎゃん!!
「プピイッ!!」
乳首とクリトリスに灼熱の衝撃が走った。
なんだか乳首とクリトリスの辺りの感覚が変だ。
ザラザラの布ではなく、金属の板のようなものが押し当てられている。
さっきの槍の先を良く見ると、私の甲冑の腰周りには木片がぐるりと巻き付けられ、そこに這わされた針金に触れそうに置かれている。
良く見れば、腰の左右にも槍がある。
ということは背中側にも?
気を失っている間に木片や針金を取り付けられ、槍を配置されたのか?
そうか、さっきのショックは強いエレキなんだ。
弱いときもちいいのに、強いと周囲の筋肉までひっつれて、焼けるような衝撃があるんだ。
ハッと気付いて顔を上げると、あずま家で皆が笑っていた。
私が仕掛けに気付いたことがわかったらしい。
ボロボロボロッと涙が溢れた。
逝けない地獄に居る私に、この仕打ちですか。
あんまりだ。
一応王女なんですけど。
ヒックとしゃくりあげたら、また槍が触れてエレキに焼かれた。
――バチッ!――
うぎゃあ!
でも動いてはいけない。
ピクッと腰の動きに歯止めを掛ける。
その及び腰な姿勢でビクビク緊張する様子を、あずま家の皆が指差して笑う。
どろーんとディルドーが復帰。
ああん……
その瞬間、また槍に接触。
――バチッ!――
うぎゃあああ!!
死ぬ。
乳首焦げちゃうよ!
あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ
腰を緊張させ、ピクリとも動けない。
エレキ衝撃の恐怖に発狂しそうだ。
コリッ
ディルドーはおかまいなしに私の中を擦る。
はあううううううう!!
また槍に触れてバチンと火花が散ったあと、もう制御出来ずにそのまま前後左右に触れ続け、バチバチバチバチと火花ダンスを踊らされたら、誰かが真っ青になってこっちへすっ飛んで来たが、もうその時には意識を失っていた。